汚れが落ちるメカニズム

電子レンジの中の汚れを落とすには、重曹を使うのが効果的であることは理解できたと思われますが、どうして重曹を使うと汚れが落ちやすくなるのかも理解しておきましょう。
汚れを落ちやすくするポイントとは、汚れの性質を中和させて分解させることにあります。例えば、酸性の汚れを落とすにはアルカリ性の洗剤が効果的です。これはアルカリ性の洗剤によって酸性の汚れが中和するからなのです。
つまり、汚れの性質と逆の性質のものをぶつけることによって汚れは中和し、落ちやすくなるというわけです。基本的に、家庭内で出る汚れというものには、3種類のものがあります。
普通のホコリは中性であり、油汚れは酸性、水垢はアルカリ性の性質を持っています。この中で一番頑固な汚れといえば油汚れということになりますよね。実際、電子レンジの中の汚れというものもほとんどが油汚れなのです。
そうなると、その油汚れは酸性ですから、そこにアルカリ性のものをぶつければ良いということになります。重曹は水に溶けるとアルカリ性の性質を持つようになります。したがって、アルカリ性の重曹水は酸性の油汚れを中和する働きがあるわけなのです。これが重曹が電子レンジ内の汚れを落とすのに効果的であるという理由です。
実際には油とホコリなどが混じった汚れが多いですが、基本的には油汚れが中和してしまえば汚れは落ちやすくなります。